多賀町の民話 紙芝居集
ある日、山の助が山道を歩いていると、道の真中に見なれない形の木がありました。
山の助
「変やなぁ・・・。こんなとこに、木あったかなぁ」
ふと下を見ると、椎の葉っぱが落ちています。
山の助
「あっ!この木は、神様が使ったあのお箸やー。
けど変やなぁ、逆さまに生えてるみたいや。」
神様は使ったお箸を逆さにさしてしまったので、逆さのまま、大きな大きな杉の木になったのです。
語り手
実はね、この木はね、今も多賀大社のご神木なんですよ。
枝が逆さにはえているように見えるから『逆さ杉』と呼ばれたり、根もとが三本にわかれているから『三本杉』と呼ばれたりしているんですよ。
  多賀の神さん  
     
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はなしのはじめ  
 
 
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