多賀町の民話 紙芝居集
 何日かが過ぎ、透き通る青い空の真ん中で、
ピシッピシッピッシッと小さな乾いた音が、続けざまに何度も聞こえました。

 そして・・・・・遂に、萱原に柔らかな雨が降り始めました。
雨はちょうど良いほど降り、人も、森も、林も、草や花、小さな生き物たち・・・・・
今までうつむいていた生命が、いっせいに空へ向かい蘇りました。

いつもの年と変わらぬ萱原の暮らしがもどってきたかのようでした。
  お多賀杓子  
     
まえへ つぎへ  
はなしのはじめ  
 
 
Copyright (C) 2012 多賀観光協会 All Rights Reserved.