多賀町の民話 紙芝居集
「ちょんちょん、ぱんぱん」
くる日もくる日も、がわそは神様に雨が降るようにとお願いしました。 そして、やっと神様の声ががわそに聞こえました。
神様も困っていたのです。
「私もいろいろと手を尽くしたのだが、空の上にある雨の扉が固くて
どうしても開かないのだ。 がわそ・・・・・お前は空を飛べるのだから、
よその土地へゆきなさい。そうした方が、楽しく暮らすことができるよ」
「雨くれ、雨ほし、雨なった・・・・・ぱんちょんぱんちょんちょん」
がわそは、萱原が大好きでしたから、何処へもゆく気などありません。
「ぱんぱんちょんちょん」
神様にお願いし続けるのでした。
神様は・・・・・とても困ってしまいました。
  お多賀杓子  
     
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はなしのはじめ  
 
 
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