多賀町の民話 紙芝居集

 ある年のことです。
冬が終わる頃から、一滴も雨の降らない日が続いておりました。
雑木の林は黙り込み、谷川の流れは細く、人々は雨が降らないものかと、
真っ青な怖いほど美しい空を見上げては、祈ることしかできませんでした。

「雨くれ、雨ほし、雨なった・・・・・・・ちょんぱんちょんぱん」
「雨くれ、雨ほし、雨なった・・・・・・・ぱんぱんちょんちょん」
がわそも、山の神様に雨が降るようにとお願いしましたが、
神様は何も言ってくれませんでした。

  お多賀杓子  
     
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はなしのはじめ  
 
 
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