多賀町の民話 紙芝居集
なたねの花がいちめんに咲く季節には、何度も、
何度も がわその風が吹きました。  
そのたびに、人々は風に飛びそうなものを急いでかたづけながら、
大声でがわそに頼みました。
「もう少し、ゆっくり飛べんか〜」
がわそはイタズラ者でした。
「うれしくて、止まらんのや〜」
声をかけるたびに風はどんどん強くなります。
「やれやれ・・・・・」
人々はみな目を細くして、なたね畑のつむじを
嬉しそうに見ているのでした。
  お多賀杓子  
     
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はなしのはじめ  
 
 
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